最低限の資格とも言える心構え
病院で働くために必要な心構え
患者さんが求めるもの
病院で働く際の心構えを知るためにはまず患者さんが何を求めているのかということをよく理解しましょう。現在の医療機関は治療だけを目的としている場所ではなくなりつつあります。セカンドオピニオンといった言葉が今では当然のものとなりつつある現在は、患者さんも病院や治療を選ぶことのできる時代となっているためです。
そのため治療だけが目的であればどのような病院でも構わないという時代から、徐々に治療をするだけではなく心のケアも当然求められる時代になってきています。患者さんは人と人とのつながりを重視するからこそ、病院で働く際には患者さんに対して思いやりと配慮が必要不可欠となります。病院で働く心構えにはまず、患者さんは治療だけではなく病院で治療する心地良さと安心感も求めていることをよく理解しましょう。
接遇を意識
では患者さんが求めている心地良さと安心感を与えるにはどうすれば良いのかという点ですが、これには患者さんと接する際の基本マナーを押さえているかどうかが大切となります。この接遇の基本については挨拶と表情、身だしなみなど基本的なことから考えていきます。
まず挨拶は相手に聞こえなければできていないということを考え、相手に伝わる声で明るく挨拶をしましょう。また挨拶の時もそうですが患者さんと接する際は笑顔を意識します。身だしなみはなによりも清潔感を意識し、患者さんの立場から考えて治療を受けたくないと思われないかどうかを考えましょう。
これらの基本的なところを押さえたら、最後に話を聞く姿勢についてです。患者さんとお話をする際は相手が理解できる言葉を使用できているかどうか、そして相手の話すペースに合わせて相槌や頷くことができているかを考えましょう。そして言葉づかいは敬語で患者さんに対してふさわしい言葉を選択します。
働く心構え
ここまでで接遇相手の患者さんが求めているものの理解と、求めているものを実現させるためにという部分が理解できたと思います。最後に医療従事者として病院で働く際の根本的な心構えを押さえましょう。これは難しいことではなく、その患者さんの役に立ちたいという気持ちです。
単純にその患者さんをなんとかしてあげたいと考えれば、楽にしてあげるための知識と技術を身につけようという向上心につながります。また接する態度もその人を尊重したものとなり、自然と接遇スキルも向上します。医療従事者としてその人の役に立ちたいという心構えがなによりも病院で働くために必要な心構えと言えます。